家具再生に思うこと



          
家具を再生する上で私達の思うことは、依頼を受けた家具を復元することであって、作り替える事ではないと思っています。色々な思い出や愛着を壊さないよう、使ってある素材もできるだけそのまま使って復元します。

小さな金物一つにも、その家やその人の歴史があり、それぞれのパーツが揃って一つの家具になり思い出となっています。それは形見であったり、大切にしてた物でもあり、捨てられない物ですよね。そんなご依頼者の思い出や気持ちを大切にしたいと思っています。

←の写真は箪笥に付いてた取手です。
新しい取手に交換すれば簡単なことですが、
当社では直せる物は出来るだけ直して再生します。

 


 

この金具の量!なんだかわかりますか?一棹のタンスについてる金具を全部並べてみました。
これだけの数の金具ですから、本体から外して磨いてまた付け直すだけでも大変な作業です。
一つずつ丁寧に作られた個性のある手作りの金具ですから
この金具を量産タイプの新しい金具に交換すると、まるっきり違ったタンスになってしまいます。